2015年07月03日

認知症ケアパスづくりで大切にしたいこと-認知症の人の地域包括ケアの実現に向けて

  山梨 恵子

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■要旨

認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)が公表されてから間もなく3年。現在、各市町村においては、第6期介護保険事業計画の策定に向けて、オレンジプランの一番目に挙げられる「認知症ケアパスの作成」に向けた作業の只中にあると考えられる。いまだ「認知症ケアパスの作成」の具体的な作業に関する疑問や問いかけが少なくない中、本稿は、改めて認知症ケアパスの意義とは何かを考え、認知症の人自身の受益につながるための取り組み課題を考えたい。

認知症ケアパスを歩むのは、他でもない認知症の人自身である。本人が望む暮らしを実現するために、基盤づくりで整えた社会資源をどのように活かしていくのか。資源を使いこなしていくためには、使いこなすだけの一定のルールや、認知症ケアに携わる多職種間の共通理解も必要となる。また、そのルールや共通理解は、「本人不在のケアマネジメント」や「連続性・継続性が損なわれたケアの流れ」といった現状の課題を克服できるものにしていく必要がある。

老人保健健康増進等事業により一般社団法人財形福祉協会が実施した「認知症ケアパス作成のための研究事業(平成24年度)」、ならびに「認知症ケアパスを適切に機能させるための調査研究(平成25年度)」においては、認知症ケアパスの作成とは何かという問いかけに対し、(1)サービス(社会資源)の基盤づくり と、(2)(個別の人のケアパスが)的確にコーディネートできる体制づくり の2つの側面から今後の取組み課題を整理している。

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(2015年07月03日「ニッセイ基礎研所報」)

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