2015年05月12日

持続可能性のリスク管理-従来のリスク管理とは何が違うのか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也

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■要旨

金融機関では、エンタープライズ・リスク・マネジメント(ERM)の取り組みが進められている。最近、欧米の保険会社では、持続可能性のリスク管理(Sustainable ERM, SERM)への取り組みが始まっている。これは、リスク管理を中核業務として行う金融機関、特に、長期間に渡って保障を行う保険会社で注目されている。今後、日本でも関心が高まるものと考えられる。

SERMの考え方は、リスク管理の領域を経済面に留めず、環境、社会、企業統治にまで拡張させている。また、幸福状態や人権といった従来のリスク管理では捉えてこなかったものにまで、対象の幅を広げている。SERMの検討は、欧米を中心に進んでおり、今後の動向には、注視が必要と考えられる。

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保険研究部   主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員

篠原 拓也 (しのはら たくや)

研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1992年 日本生命保険相互会社入社
     2014年 ニッセイ基礎研究所へ

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員

(2015年05月12日「基礎研レター」)

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