2015年04月02日

最近の人民元と今後の展開(2015年4月号)

三尾 幸吉郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

○ 3月の人民元相場(対米国ドル、現物実勢)は、「米国利上げの接近に伴う資金流出懸念で弱含む」との事前予想に反して、堅調な展開となった。米国FOMCで早期利上げ予想が後退したことや、中国人民銀行がドル売り元買い介入に動いたとの見方が元高要因となった。

○ 今後の人民元(現物実勢)は戻り高値を試すと予想する(取引レンジは同6.12~6.27元)。米国で早期利上げ予想が後退したことに加え、中国では景気の先行きを楽観視する向きが増えている。但し、直近高値(同6.1112元)を突破する程の力はない。一方、再び下落に転じたとしても、直近安値(同6.2747元)では介入警戒感が高まり下値も限定的だろう。

Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

三尾 幸吉郎

研究・専門分野

(2015年04月02日「経済・金融フラッシュ」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【最近の人民元と今後の展開(2015年4月号)】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

最近の人民元と今後の展開(2015年4月号)のレポート Topへ