2015年01月29日

景況感はさらに改善するも海外要因を注視~不動産価格のピークは2017年までが大勢~第11回不動産市況アンケート結果

増宮 守

文字サイズ

<要旨>

  • 第11回不動産市況アンケート(年1回、実務家・専門家対象)において、現在の不動産投資市場全体(物件売買、新規開発、ファンド組成)の景況感について聞いたところ、リーマンショック後の2008年以来初めて、「良い」とする回答が過半数を占めた。
  • 6ヵ月後の景況感の見通しについては、現在と「変わらない」とする回答が最も多くなったが、「良くなる」と「やや良くなる」とする回答の合計は過半数を維持した。
  • 今後、価格上昇や市場拡大が期待できる投資セクター(証券化商品含む)としては、「ホテル」を選んだ回答が最多となった。また、昨年度に続き、「オフィスビル」や「ヘルスケア不動産」を選んだ回答も多数みられた。
  • 不動産投資市場におけるリスクについては、「海外経済」を選んだ回答が、「国内景気」を上回る最多の回答となり、次いで、「金利」、「為替」を選んだ回答が続いた。
  • 2015年のJ-REIT市場の見通しについては、さらに上昇するという見方が多数となり、東証REIT指数の下落を予想する回答は約1割に過ぎなかった。
  • 不動産価格のピークについては、「2016~17年」と予想する回答が過半数を占め、「現在、既にピークが近い」とする回答も4分の1近くに及んだ。
Xでシェアする Facebookでシェアする

増宮 守

研究・専門分野

(2015年01月29日「不動産投資レポート」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【景況感はさらに改善するも海外要因を注視~不動産価格のピークは2017年までが大勢~第11回不動産市況アンケート結果】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

景況感はさらに改善するも海外要因を注視~不動産価格のピークは2017年までが大勢~第11回不動産市況アンケート結果のレポート Topへ