2014年11月07日

11月ECB政策理事会:1兆ユーロ規模を公式目標化-全会一致を強調

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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6日、欧州中央銀行(ECB)が11月の政策理事会を開催した。新たな政策決定はなかったが、声明文に、12年初のバランス・シートの水準を目指す方針とスタッフに必要な場合に実行できる追加策の準備を指示することを盛り込んだ。理事会内の対立への懸念を払拭、全会一致を強調する狙いがある。

ドラギ総裁は、追加策を必要と判断するケースとして(1)現在の政策が不十分な場合、(2)中期インフレ期待が悪化した場合の2つを挙げた。市場では目標達成のために、早期の追加緩和、とりわけ国債購入開始観測が強まっている。

ECBは、国債買い入れを前提とするのではなく、経済・物価の動向とともに、12月11日に第2回が予定されるTLTROの利用状況や、ABS・カバードボンド・プログラムの広がりを見極めながら、緩和策の内容や実施のペースを決定して行くと思われる。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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