2014年10月31日

【7-9月期米GDP】前期比年率+3.5%、着実な成長が持続

経済研究部 主任研究員   窪谷 浩

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【要旨】

結果の概要:成長率は低下

10月30日、米商務省の経済分析局(BEA)は7-9月期のGDP統計(1次速報値)を公表した。7-9月期の実質GDP成長率は、季節調整済の前期比年率 で+3.5%となり、4-6月期改定値(同+4.6%)から低下したものの、市場予想(Bloomberg集計の中央値、以下同様)の同+3.0%は上回った。
7-9月期のGDP成長率を需要項目別にみると、政府支出を除いてすべての項目で低下した。
内需のうち、個人消費は前期比年率+1.8%(前期:同+2.5%)となり、市場予想(同+1.9%)も若干下回った。設備投資は前期比年率+5.5%(前期:同+9.7%)、住宅投資も前期比年率+1.8%(前期:同+8.8%)とそれぞれプラス成長となったものの、前期から伸びは鈍化した。在庫変動は、7-9月期の成長率寄与度が▲0.57%ポイント(前期:同+1.42%ポイント)となり、こちらは前期のプラスから符号が反転、今期は成長率を押し下げる方向に働いた。一方、政府支出は前期比年率+4.6%(前期:+1.7%)と前期から伸びが加速した。
外需では、輸出が前期比年率+7.8%(前期:同+11.0%)と伸びが鈍化したほか、輸入も前期比年率▲1.7%(前期:同+11.3%)とマイナスに転じた。輸入の落ち込みが輸出を上回った結果、純輸出(輸出-輸入)の成長率寄与度は+1.32%ポイント(前期:同▲0.34%ポイント)となり3期ぶりにプラス寄与となった。
このように7-9月期の成長率は、4-6月期と比べて低下しているものの、4-6月期の成長率が大寒波により景気が落ち込んだ反動増で押し上げられていることを踏まえると、米国経済は着実な成長が持続していると評価できる。

米国の実質GDP成長率(寄与度)/米国のGDP(項目別)

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経済研究部   主任研究員

窪谷 浩 (くぼたに ひろし)

研究・専門分野
米国経済

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