2014年09月25日

【8月米住宅販売】新築が2008年5月以来の50万超

研究員   高山 武士

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【要旨】

結果の概要:新築が2008年5月以来の水準に

9月22日に全米不動産協会(NAR)が8月の中古住宅販売件数を、24日には米国商務省と住宅都市開発省(HUD)が共同で8月の新築一戸建て住宅販売件数を公表した。
8月の中古住宅販売件数は季調済の年換算で505万件(前月改定値:同514万件)となり、前月から減少、市場予想の520万件(Bloomberg集計の中央値、以下同様)に届かなかった。
一方、8月の新築一戸建て住宅の販売件数は季調済年換算で50.4万件(前月改定値:同42.7万件)となり、こちらは前月から急拡大、市場予想(43.0万件)を大きく上回った。
8月は新築住宅が50万件を超え、これは2008年5月以来の水準となる。金融危機前のピークと比較すると低水準ではあるものの、非常に良い結果だったと言える。単月の数値なので、今回の結果だけで住宅市場の強さを判断するのは早計ではあるが、住宅価格上昇の一服や在庫不足の緩和など住宅市場への追い風が見られていることから、今後は改善基調がより明確化する可能性もある。
一方、8月は中古住宅が予想を下回り冴えない結果であった。ただし、これは投資家の購入が落ち込んだことが要因である。投資家の需要減も悪材料ではあるが、家計の景況感や購買力の低下を受けた住宅需要の減少ではないことから、中古住宅の結果を受けて、住宅市場を過度に悲観視する必要もないだろう(詳細はPDFを参照)。
今回は中古と新築で方向感が異なる結果となったが、総じて見れば新築が目立って好調だった分、今後の住宅市場改善への期待感が膨らむ結果だったと言える。


住宅販売の動向/住宅市場の各種指標(2005年比での改善度)

研究員

高山 武士 (たかやま たけし)

研究・専門分野
米国経済

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