2014年08月21日

スイス“無制限介入”のその後を追う

経済研究部 シニアエコノミスト   上野 剛志

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■イントロダクション

スイスの中央銀行であるスイス国立銀行が2011年9月6日に為替市場への“無制限介入”を発表して以降、約3年が経過した。この無制限介入策の内容は、スイスフランの対ユーロ為替について、1ユーロ=1.2スイスフランという上限を設け、フラン売りユーロ買いの無制限介入を通じてこのラインを死守する(これ以上のフラン高は許さない)というものだ。欧州債務危機等を受けて同年5月以降に急激なフラン高ユーロ安が進行し、同国経済への深刻な脅威となったうえ、デフレリスクが高まったことへの対応だ。

筆者は無制限介入開始から1年が経過した12年9月に、その経緯や内容・狙いのほか、1年間の成果と副作用を検証したレポートを執筆したが、その後約2年が経過している。そこで今回改めて、現在も継続している無制限介入策というスイスの大胆な挑戦のその後を追う。


■見出し

1――はじめに
2――成果と副作用の状況フォロー
 1│成果の確認・・・為替相場とマクロ経済
 2│副作用の確認・・・物価と資産価格
3――今後の展開・・・一筋縄には行きそうにない
 1│SNBの目論み
 2│待ち受ける前途多難
4――終わりに・・・日本にとっても他人事ではない

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経済研究部   シニアエコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融、日本経済

(2014年08月21日「基礎研レポート」)

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