2014年08月06日

健康寿命も延びているか~2013年試算における平均寿命と健康寿命の差

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

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■要約

7月31日に厚生労働省から「2013年簡易生命表」が公表され、平均寿命が男女とも過去最高を更新したことがわかった。しかし、最近では、生きている長さそのものよりも、いつまで健康で生きていられるのか?という視点から、「健康寿命」への関心が高まっている。

そこで、「2013年簡易生命表」と7月上旬に同じく厚生労働省から公表された「2013年国民生活基礎調査」の結果から2013年時点における健康寿命を試算してみたところ、2010年からの3年間で男性が+0.77年、女性が+0.59年延びていた。この延びは、男女とも平均寿命の延びを上回っているが、健康寿命は平均寿命と比べると、男性で約9年余、女性で約12年余短く、依然として不健康な期間は長い。

本稿では、2013年の平均寿命と健康寿命の概要を示したあと、今後の健康寿命のさらなる延伸に向けた課題を整理したい。


 
 1 2013年時点の健康寿命は筆者試算による。
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

(2014年08月06日「基礎研レター」)

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