2014年07月15日

中国保険市場の最新動向(8)32地域別でみる中国保険マーケット(2013年)-保険市場は引き続き回復-

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨

中国の生保市場は成長のスピードを取り戻している。2013年の生保市場の収入保険料は前年比5.8%増と1兆元の規模を維持した。更に、2014年1~5月は前年同期比31.0%となるなどその勢いを大幅に回復している。

一方、各地域における2013年の1人あたりの保険料拠出(生損保合計)をみると、最も多い北京市(東部地域)と最も小さいチベット自治区(西部地域)では依然13倍の大きな格差がある。経済が発展している東部沿海地域の北京市、深?市、上海市の3大マーケットが突出して拠出額が大きく、それ以外の地域はいずれも全国平均値以下という状況だ。

直近の2014年1~5月について、生保については前年同期比31.0%増と大幅に伸びているものの、4月から導入されている銀行窓販の規制を受けて、その成長は減速気味である。近年、消費者保護の観点から販売に関する規制は強化される傾向にあり、マーケットの成長にどのような影響を及ぼすのか、その動向を注視する必要がある。



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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴
  • 【職歴】
     2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
     (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
     ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
     (2019年度・2020年度・2023年度)
     ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
     ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
     日本保険学会、社会政策学会、他
     博士(学術)

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