2014年06月25日

【4月米住宅価格】住宅価格は急減速

研究員   高山 武士

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【要旨】

結果の概要:住宅価格が急減速

6月24日にS&Pが発表した4月のケース・シラー住宅価格指数(20都市総合、以下ケース・シラー指数)は、季節調整済の前月比で+0.2%、原系列の前年同月比で+10.8%となり、3月(改定値)の前月比+1.2%、前年同月比+12.4%および市場予想(Bloomberg集計の中央値、以下同様)の前月比+0.8%、前年同月比+11.5%を下回った。前月比の年率換算で見ると+2.3%と前月(同+16.0%)から大幅に低下、減速の目立つ結果だったと言える。
また、同じ6月24日に連邦住宅金融局(FHFA)が発表した4月の住宅価格指数(HPI)は前月比+0.0%と横ばいとなり、こちらも3月改定値(同+0.7%)から減速、市場予想の+0.5%も下回った。前年同月比も+6.0%となり3月(同+6.4%)から減速している。
住宅価格の水準は、ケース・シラー指数で見てピーク時の8割強、より平均的な購入者を対象にしたHPIはピーク時の9割以上まで回復しており、これまで住宅価格の回復ペースが速かったことが住宅需要を低迷させていた面がある。それだけに価格上昇の一服は、むしろ住宅市場にとっては好材料となり得る。3月の住宅価格伸び率が予想以上に高かったということを考えると、今回の減速が一時的な反動減という可能性も否定はできないが、いずれにしても住宅価格は住宅販売や住宅着工に及ぼす影響が大きいため、今後の動きが注目される。


米国の住宅価格指数伸び率(前月比)/米国の米国の住宅価格指数伸び率(前年同月比)

研究員

高山 武士 (たかやま たけし)

研究・専門分野
米国経済

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