2014年05月20日

【タイGDP】1-3月期は前年同期比▲0.6%

経済研究部 研究員   斉藤 誠

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1.1-3月期は前年同期比▲0.6%

タイの国家経済社会開発委員会事務局(NESDB)は5月19日に2014年1-3月期の国内総生産(GDP)を公表した。実質GDP成長率は前年同期比(原系列)で▲0.6%と、前期(同+0.6%)および市場予想 (同+0.3%)を下回った。また、前期比(季節調整値)で見ても▲2.1%(前期:同+0.1%)と減少した。


タイの実質GDP成長率(前年同期比、原系列)/タイの実質GDP成長率(供給側、季節調整済)


2.景気悪化の主因の政情不安は先行き不透明

1-3月期の成長率は前年同期比▲0.6%と2011年の大洪水以来(9四半期ぶり)のマイナスとなった。政情不安による個人消費と投資の減少が景気悪化の主因であり、プラス寄与した外需も輸出が減少するなど、消費・投資・輸出が3本揃って悪化する散々な内容だった。

タイ経済の先行きは、政治的混乱が落ち着かない以上、消費・投資そして観光業の悪化が続くことから本格的な回復は見込めない。タクシン派と反政府勢力の対立は昨年11月に火がついてから半年が経過しているものの、5月7日にはインラック首相が失職、7月に予定されていた下院総選挙も先送りとなるなど平和的解決の糸口は見えてこない。当面の経済を支える頼みの綱は、海外経済の回復と政策金利の引下げとなりそうだ。

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経済研究部   研究員

斉藤 誠 (さいとう まこと)

研究・専門分野
アジア・新興国経済

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