2014年05月02日

家計調査14年3月~駆け込み需要は前回の増税前を上回る大きさに

経済研究部 経済調査室長   斎藤 太郎

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■見出し

・前回の増税前を上回る伸び
・4月の日別消費支出に注目

■要旨

総務省が5月2日に公表した家計調査によると、14年3月の実質消費支出は前年比7.2%となり、前回の消費税率引き上げ前(97年3月:前年比5.8%)よりも高い伸びとなった。
実質消費支出の動きを項目別に見ると、「被服及び履物」が前年比12.3%、「家具・家事用品」が同82.5%、「教養娯楽」が同11.6%、「交通・通信」が同12.8%となるなど、軒並み前年比で二桁の高い伸びとなった。いずれも耐久財を中心とした駆け込み需要が消費支出を大きく押し上げた。
家計調査の発表により3月の消費関連指標がほぼ出揃い、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の動向が明らかとなった。
今回の駆け込み需要の大きさを前回の消費税率引き上げ時(97年4月)と比較すると、「家計調査」の実質消費水準指数(除く住居等)は14年2月までは月々の振れを伴いながら概ね前回と同様の動きとなっていたが、3月の伸びは前回を大きく上回った。
品目別には、自動車、エアコン、電気冷蔵庫、パソコン、寝具類などの耐久財の駆け込み需要が大きかったことに加え、一定期間、保管もしくは利用することが可能なたばこ、トイレットペーパー、ポリ袋・ラップなどの家事用消耗品でも一定の駆け込み需要が見られた。

駆け込み需要の状況を「家計調査」の日別消費支出から確認すると、3月中はほとんどの日で前年の水準を大きく上回っており、月末だけでなく月間を通して駆け込み需要が発生していたことがうかがえる。
自動車などの耐久財では反動の影響が長引く可能性があるが、日用品などの反動は短期間で終了することが見込まれる。4月の消費支出は月間でみれば駆け込み需要の反動から大きく落ち込むことは避けられないが、月末にかけて持ち直しに向かう可能性がある。反動の影響を見極める上では、4月の日別消費支出の動きが注目される。

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経済研究部   経済調査室長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

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