2014年04月24日

【3月米住宅販売】新築一戸建て販売は38.4万件、市場予想を大幅に下回る低迷

研究員   高山 武士

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【要旨】

結果の概要:新築販売が予想を大きく下回る

4月22日に全米不動産協会(NAR)が3月の中古住宅販売件数を、23日には米国商務省と住宅都市開発省(HUD)が共同で3月の新築一戸建て住宅販売件数を公表した。
3月の中古住宅販売件数は季調済の年換算で459万件(前月改定値:同460万件)と前月からほぼ横ばいで、市場予想の456万件(Bloomberg集計の中央値、以下同様)をやや上回った。一方、3月の新築一戸建て住宅の販売件数は季調済年換算で38.4万件(前月改定値:同44.9万件)となり、前月や市場予想(45.0万件)を大きく下回る結果であった。
中古住宅、新築住宅ともに共通して2013年の後半から不調と言える。特に中古住宅販売は2013年7月にピークアウトして以降、減少傾向が続いている。
足もとの販売不振の理由としては、昨年末に米国を襲った大寒波の悪影響が考えられるが、3月に入っても販売件数が盛り返さず、また、寒波の影響が軽微だった地域を含め、全米での販売が低迷していることが明らかになった。金融緩和が終了に向かいつつあり、住宅ローン金利が高めに推移していることが回復力を弱めていると見られる。3月の新築住宅の販売減少が急速で、住宅統計は振れが大きいことを考慮すれば、来月に反発する可能性はあるが、改善余地は乏しいだろう。その後については、人口増や景気の回復に伴った住宅需要の増加が期待できる一方で、住宅ローン金利には引き続き上昇圧力が生じると予想される。そのため、住宅販売件数は改善基調を辿るが、ペースはゆっくりとしたものになると見ている。


住宅販売の動向/住宅ローン金利と申請件数の動向

研究員

高山 武士 (たかやま たけし)

研究・専門分野
米国経済

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