2014年04月04日

4月ECB政策理事会:低インフレ超長期化リスクに非伝統的手段も用いることで全員一致

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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欧州中央銀行(ECB)が3日に4月の政策理事会を開催した。今回は具体的な行動は見送ったが、「低インフレ超長期化リスクに非伝統的手段も用いる約束をすることで全員一致(声明文)」し、ドラギ総裁は、国債購入による量的緩和について協議したことを積極的に認めるなど、追加緩和への強い決意を示した。低インフレの超長期化のリスク要因として「行過ぎたユーロ高」を強く意識していることも示唆した。

ECBが量的緩和やマイナスの預金金利の導入などに踏み切るのは、例外的な状況と考えている。

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴
  • ・ 1987年 日本興業銀行入行
    ・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
    ・ 2023年7月から現職

    ・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
    ・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
    ・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
    ・ 2017年度~ 日本EU学会理事
    ・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
    ・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
               「欧州政策パネル」メンバー
    ・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
    ・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
    ・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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