2014年01月10日

一人勝ちのドイツ-強さの秘密、勝者の悩み

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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■はじめに

債務危機克服の過程にあるユーロ圏でドイツの「一人勝ち」の様相が強まっている。債務危機が広がり始めた当初、単一通貨圏内での明暗の境界は、対外債権国と対外債務国、あるいは中核国と周辺国の間にあると思われた。しかし、13年には、債務危機に見舞われた周辺国がようやく下げ止まりの兆しを見せ始めたものの、フランスやオランダなど中核国や財政健全国は勢いを欠いたため、ドイツの「一人勝ち」の様相が一層鮮明になった。

2000年代前半には「欧州の病人」の異名をとっていたドイツ経済が、世界金融危機やユーロ圏の債務危機などの外部環境の混乱期にも強靭さを発揮できるようになったのか。以下、ドイツ経済の変貌ぶりとともに、転機となった労働市場と税・社会保障制度との一体改革を中心にドイツの強さの秘密と勝者の悩みについてまとめた。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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