2013年10月24日

アップルの成長神話は終焉したのか ~ 革新的製品の発売か、高成長に対応したコスト構造の是正か~

社会研究部 上席研究員 百嶋 徹

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■見出し

1―はじめに
2―2期連続で2桁減益に陥った足下の四半期決算
 1│全社ベースの決算分析
 2│セグメント別・主要製品別の決算分析
 3│決算分析のまとめ
3―短期業績から見えるアップルの課題
 1│急がれる革新的製品・サービスの開発・発売
 2│高成長路線への回帰が当面難しいケース=問われる経営の柔軟性
4―おわりに

■introduction

筆者は、拙稿「アップルのものづくり経営に学ぶ」『基礎研レポート』2013年3月29日にて、「経済性(収益性)を犠牲にせず製品企画開発における創造性を徹底追求する、米アップルのものづくり経営の本質は、同社の短期業績のいかんに関わらず、日本の製造業にとって学ぶべきものが多い」と指摘した。この主張は勿論今も揺らがないが、その後、同社の足下の業績が2四半期連続の2桁減益になったことが発表され、同社の成長神話は崩壊したとの見方が急速に広がっている。

そこで本稿では、減益に陥った同社の短期業績を考察し、そこから着目すべき論点を整理することとしたい。
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社会研究部   上席研究員

百嶋 徹 (ひゃくしま とおる)

研究・専門分野
企業経営、産業競争力、産業政策、イノベーション、企業不動産(CRE)、オフィス戦略、AI・IOT・自動運転、スマートシティ、CSR・ESG経営

(2013年10月24日「基礎研レポート」)

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レポート紹介

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