2013年10月18日

ユーロ圏債務危機国の構造改革の成果と課題-増大する貧困と社会的排除

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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  1. ユーロ圏では緩やかな景気の回復が続いている。債務危機国でも失業の増大には歯止めが掛かりつつあるが、失業率はユーロ圏平均を大きく上回る状態が続いている。
  2. 債務危機国はEU・IMFの構造調整プログラムや、強化されたユーロ圏の政策監視の枠組み、そして厳しい市場の監視に後押しされ構造改革に取り組んだ。その結果は、経常収支や対外競争力指数、景気循環調整後のプライマリー・バランスの改善などに表れている。失業期間の長期化を招くとされる解雇規制の緩和も進展した。
  3. その半面、就業率は大きく低下、貧困と社会的排除のリスクに直面している人口の割合が増大するなど、社会的な痛みが広がっている。
  4. 債務危機国の成長と雇用の問題は依然深刻であり、支援の継続・強化が望まれる。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

(2013年10月18日「Weekly エコノミスト・レター」)

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