2013年09月03日

最近の人民元と今後の展開(2013年9月号)

三尾 幸吉郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

○ 8月の人民元相場は基準値・現物実勢ともに米国ドルに対して堅調に推移した。米国が出口戦略(Tapering)を模索する中で、多くの新興国通貨が米国ドルに対して下落しており、こうした環境で人民元がさらに上昇すると中国の輸出産業へのダメージは大きいことなどから、中国政府は現下局面での人民元高は望まないだろう。

○ 米国では出口戦略を織り込む形で長期金利が上昇したため、米中長期金利差は縮小、人民元(現物実勢)には下落懸念が浮上している。但し、米国の長期金利は出口戦略をほぼ織り込み、中国でも長期金利が急上昇したことから、米中長期金利差の縮小には歯止めがかかってきた。9月の人民元(現物実勢)は横ばいで推移すると予想している。

Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

三尾 幸吉郎

研究・専門分野

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【最近の人民元と今後の展開(2013年9月号)】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

最近の人民元と今後の展開(2013年9月号)のレポート Topへ