2013年08月09日

イングランド銀行のフォワード・ガイダンス-失業率7%が超低金利政策解除の目処-

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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  1. イングランド銀行(BOE)が「失業率が7%を下回るまで超低金利政策を継続する」フォワード・ガイダンスを導入した。最新の「インフレ報告」では、失業率は3年後の段階でも7%を上回る確率が高いと予測しており、すでに4年を超えた超低金利政策を、向こう3年間維持することが示唆されたことになる。
  2. 但し、フォワード・ガイダンスは、1年半から2年先のインフレ率がインフレ目標の2%+0.5%ポイント(=2.5%)など物価や金融の安定に対するリスクの高まりを示す3つの「ノックアウト」条件のいずれかに適合した場合は停止する。
  3. BOEのフォワード・ガイダンスは、実質ゼロ金利解除の目処に失業率7%、インフレ率2.5%を掲げる現在のFRB型に近い。低インフレの米国と違い、英国の場合はインフレ見通しが前倒しでの引き締めのトリガーとなる可能性を意識せざるを得ない。「ノックアウト」条件が、カーニー総裁の意図に反して、早期利上げ観測を強めてしまった面もある。14日公開のMPC議事録、労働市場統計は市場の注目を集めそうだ。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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