2013年05月02日

最近の人民元と今後の展開(2013年5月号)

経済研究部 上席研究員   三尾 幸吉郎

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○ 4月の人民元は、基準値・現物実勢・NDFともに米国ドルに対して上昇した。現物実勢と上下限との関係を見ると、現物実勢は基準値+1%の上限にほぼ張り付く形での推移となった。また、世界の動きを見ると、リンギットが前月末比1.8%上昇するなどアジア通貨は概ね堅調に推移しており、人民元の同0.8%上昇はアジアの平均的上昇率だったといえる。

○ 5月を考えると、中国の景気回復力は鈍く国際環境が許せば元高は避けたいところだが、アジア通貨が堅調に推移する中で、7月には米中戦略・経済対話を控えており、ここで中国だけが元高阻止に動けば、人為的との国際的な批判が高まる恐れがある。従って、当面はアジア通貨の動きを見極めつつも、緩やかな人民元上昇を許容する局面になるだろうと見ている。

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経済研究部   上席研究員

三尾 幸吉郎 (みお こうきちろう)

研究・専門分野
中国経済

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