2013年03月14日

介護ロボット開発の方向性とイノベーションへの期待 - 重要な供給サイドと需要サイドのコラボレーション -

社会研究部 准主任研究員   青山 正治

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■見出し

1――はじめに
2――新たな段階を迎えた介護ロボット開発
3――介護ロボット開発に対する介護領域のニーズと意識
4――「質の高いサービス」と「新たな価値」の提供を目標とする介護ロボット開発
5――介護ロボットの開発・普及の円滑化に向けて
6――おわりに

■はじめに

最近、介護領域等のロボット開発(以降、介護ロボット開発)において、供給サイドの製造業の動きが活発化している。これまで介護ロボット開発は、経済産業省や独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以降、NEDO)による各種検討と開発プロジェクト、特に2009年度より開始され継続中のNEDOの「生活支援ロボット実用化プロジェクト」が開発支援の重要な役割を担ってきた。そして、最近、特に注目されたのが、2012年7月31日に閣議決定された「日本再生戦略」の「ライフ成長戦略」の重点施策の一つに「ロボット技術による介護現場への貢献や新産業創出/医療・介護等周辺サービスの拡大」が取り上げられ、開発・普及の行程表が示されたことである。

さらに、その行程表に沿って、11月22日に厚生労働省と経済産業省から同時発表された「ロボット技術の介護利用における重点分野」において、以前はやや視界不良であった介護ロボット開発への行政の支援の「重点分野」が明示され、介護ロボット開発は新たな段階を迎えつつあると考えられる。

本稿では、これらの動向を簡略に踏まえた上で、将来的に介護ロボット等の導入が見込まれる需要サイドの介護施設、介護現場を中心に、そのニーズや意識を分析するとともに、介護ロボットの円滑な開発・普及に向けた検討を行いたい。


 
  本稿では、介護ロボット等を開発・製造する企業群を「供給サイド」、実際に介護ロボットを導入・使用する介護施設等々を「需要サイド」と表記している。
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社会研究部   准主任研究員

青山 正治 (あおやま まさはる)

研究・専門分野
少子高齢社会・社会保障

(2013年03月14日「ジェロントロジージャーナル」)

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