2013年02月19日

タイ10-12月期GDP:前年同期比+18.9%~通年で6.4%、予想以上の高成長を達成

研究員   高山 武士

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■見出し

・予想以上の高成長を達成
・為替リスクが新たな懸念材料、長期的にはインドシナ開発に注目

■introduction

タイの国家経済社会開発委員会事務局(NESDB)は2月18日に2012年10-12月期の国内総生産(GDP)を公表した。実質GDP成長率は前年同期比(原系列)で+18.9%となり、前年同期が洪水の影響で大きく落ち込んでいたこともあり、7-9月期(同+3.1%)から大幅増となった。また、前期比(季節調整値)で見ても+3.6%の増加となり、こちらも7-9月期(同+1.5%)から加速している。その結果、2012年の成長率は+6.4%となり、洪水被害にあった2011年の+0.8%から急回復、予想以上の高成長を記録したと言える。
成長の内訳を需要項目別に見ても、総じて堅調だったと言える(図表1)。10-12月期は前年同期比で個人消費が+12.2%、政府消費が+12.1%、投資が+23.5%を記録、とりわけ投資の伸びは官民ともに20%を超えており成長の原動力となった。外需についても、10-12月期は観光客が急増、サービス輸出が同+42.3%と大きく増加しており、輸出全体でも前年同期比+19.0%と高い成長を記録した。一方、輸入の伸びは前年同期比+14.7%と輸出の伸びに比べ限定的にとどまったため、純輸出の成長率への寄与は+4.7%ポイントと大幅プラスとなった。
供給項目を見ると、7-9月期はGDPシェアで約4割に達する製造業が前年同期比+37.4%と大幅に伸びた(図表2)。今まで生産回復に遅れが目立っていたHDDなどの主要産業でも伸びが見られたほか、政府による自動車購入支援策が生産を押し上げたと見られる。また観光客が増えた影響でホテル・レストラン業が前年同期比+25.4%の高い成長を記録するなどサービス業も堅調だった。

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高山 武士 (たかやま たけし)

研究・専門分野
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