2013年01月15日

景気ウォッチャー調査12年12月~現状判断DI、先行き判断DIともに前月を大きく上回る

  押久保 直也

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■見出し

・現状判断DIは2ヶ月連続の上昇
・先行き判断DIは2ヶ月連続の上昇

■introduction

1月11日に内閣府から発表された2012年12月の景気ウォッチャー調査によると、景気の現状に対する判断DIは45.8となり、前月を5.8ポイント上回り2ヶ月連続の上昇となった。
これは(1)「年末年始関連商品の販売が好調であったこと」(2)「政権交代、円安、株価上昇等に伴い景況感が改善している中、新型車効果に伴い自動車販売が改善してきたこと」(3)「急激な気温の冷え込みに伴い、冬物商材の動きが好調であったこと」(4)「安倍新政権による金融緩和強化観測の高まりに伴い為替が円安に大きく振れたことで、製造業を中心に多くの企業の収益に改善の傾向が見られること」などが影響していると考えられる。
一方、景気の先行きに対する判断DIは51.0となり、前月を9.1ポイント上回り2ヶ月連続の上昇となった。これは(1)「新政権の金融政策に伴う株価の上昇や円安を受け、消費マインドが改善するとみられること」(2)「消費増税や新政権による大型公共工事の実施に伴い、住宅業界を中心に受注の増加が期待されること」などが影響していると思われる。
2012年12月の調査では現状判断DI、先行き判断DIは共に前月を大きく上回っており、先行きDIは8ヶ月ぶりに50を上回る水準まで持ち直した。欧州債務問題の再燃、日中関係の悪化に起因する経済活動への悪影響など不安要素があるものの、消費増税に伴う駆け込み需要や安倍新政権の景気刺激策による景気回復への期待感が見られるなど、景気はすでに底入れした可能性が高くなっている。

押久保 直也 (おしくぼ なおや)

研究・専門分野
日本経済、財政

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