2013年01月07日

最近の人民元と今後の展開(2013年1月号)

三尾 幸吉郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

○ 12月の人民元市場は基準値・現物実勢・NDFとも概ね横ばいで推移、基準値を中心に「NDFが大幅元安、現物が大幅元高」の状況は12月も続いた。また、新興国通貨の動きはまちまちで、国際的に見た人民元の割高感は依然小さく、人民元の上昇を許容するには機が熟していない。

○ 1月の展開としては、基準値が一定のボックス圏内(6.2~6.4元)で推移するとの見方に変更はないものの、現物実勢は投機的マネーが中国本土に流入し6.2元をトライする可能性がある。但し、中国の景気は依然として勢いに欠けていることから、現物実勢が過度に上昇するようなら、中国当局が介入に踏み切ると見られるため現物実勢は高値近辺での横ばい推移と予想する。

Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

三尾 幸吉郎

研究・専門分野

(2013年01月07日「経済・金融フラッシュ」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【最近の人民元と今後の展開(2013年1月号)】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

最近の人民元と今後の展開(2013年1月号)のレポート Topへ