2012年10月19日

回復見せる米経済に、懸念大きい「財政の崖」問題

  土肥原 晋

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<米国経済の概況~全般持ち直しの動きに>

  • 米経済は4-6月期に入ると欧州債務問題の影響等により減速を見せたが、7-9月期は景気持ち直しの動きが進行している。設備投資や輸出の鈍化で7-9月期GDPは、前期に続き年率1%台と弱めの成長が見込まれるものの、長らく低迷していた住宅投資が回復の勢いを加速するなど回復方向への期待を高めている。半面、大統領選を間近に控え、手つかずの「財政の崖」への対応が、米景気の先行きに影を投げかけている。

<大統領選挙の行方と「財政の崖」>

  • 大統領選直前に開催されたテレビ討論が両候補の支持率を拮抗させるなど、今後の状況が注目されるが、オバマ大統領は一回目の討論に失敗した後、二回目は巻き返したとされる。
  • 大統領選と同時に行われる議会選挙も今後に影響が大きい。共和党の優勢が伝えられており、大統領再選の場合、今後も議会とのネジレが続くこととなる。新体制の政策決定への影響だけでなく、選挙直後の「財政の崖」への取組みにも大きな影響を及ぼしそうだ。



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(2012年10月19日「Weekly エコノミスト・レター」)

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