2012年08月06日

中国の保険市場-保険料収入動向-外から見る成長と内からみる現状

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■見出し

1――世界における中国保険市場のシェア
2――国内の保険普及格差
3――国の舵取りと2012年の保険市場形成

■introduction

近年、中国の保険市場は世界におけるシェアを急速に引き上げてきた。スイス再保険会社発行のsigmaによると、2011年の保険料収入のシェアは上位3カ国がアメリカ、日本、イギリスで、中国は4.8%の6位(図表-1)であった。中国が2007年の10位から6位に上昇するまでに要した時間はわずか4年である。
1980年の保険業再開以降、市場は急成長しており、近年では収入保険料ベースで2008年に前年比37.3%増、2010年に前年比30.4%増といった大きなピークを経ながら、2010年まで毎年10%以上の成長を維持してきた(図表-2)。しかし、中国の保険市場の主務官庁である中国保険監督管理委員会(保監会)の発表によると、2011年は1980年以来、初めてのマイナス成長となっている。その背景には何があるのであろうか。

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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴
  • 【職歴】
     2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
     (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
     ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
     (2019年度・2020年度・2023年度)
     ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
     ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
     日本保険学会、社会政策学会、他
     博士(学術)

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