2012年07月20日

資金循環に見る米経済の実態

  土肥原 晋

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<米国経済の概況>

  • 米経済は4-6月期に入ると、欧州債務問題の影響等により雇用統計をはじめ主要な経済指標が鈍化するなど、減速を見せている。このため、4-6月期GDPは、前期に続き年率1%台の弱めの成長が見込まれる。GDP発表後、月末にはFOMCが開催されるため、FRBの追加緩和策の有無等が注目される局面となっている。

<資金循環に見る経済実態>

  • 資金循環面では、金融危機前後の混乱から立ち直りを見せる一方、危機前の状況とは大きな変化を見せている。家計や企業が資金余剰部門に転じる一方、連邦政府の負債が顕著に増加、連邦政府が一手に資金の取り手となる状況が続いている。
  • 企業部門では資本支出の回復等から負債が増加に転じつつあるものの、家計部門では、金融資産の回復の一方住宅資産の回復が遅れており、住宅ローンを抱える多くの家計ではなお、バランスシート調整が進行、GDPの7割を占める個人消費への抑制が続いている。



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(2012年07月20日「Weekly エコノミスト・レター」)

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