2012年02月02日

最近の人民元と今後の展開(2012年2月号)~米一般教書演説の見方、注目される習副主席訪米前の動き

経済研究部 上席研究員   三尾 幸吉郎

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12月の流れを引継いで最高値更新で始まった1月の対米国ドル人民元相場(基準値)は、1月16日には1米国ドル=6.3306元の安値を付けるなど軟調な展開となる場面もあったが、春節休暇明けの1月30日には1米国ドル=6.3056元と最高値に迫るなど再び上昇傾向を示し、結局、前月末比0.2%下落の1米国ドル=6.3115元となった。(図表-1)。
他方、1年先の人民元相場を予測して動くNDF(ノンデリバラブル・フォワード、1年先渡し)は、月を通して緩やかに上昇する展開となり、1月末は前月末比1.6%上昇の1米国ドル=6.2805元(WM/Reuters)となった。その結果、両者の乖離幅(基準値―1年NDF)はプラスに転じ、市場参加者は人民元が再び上昇すると考え始めたようだ(図表-2)。
なお、現物の実勢取引は、春節前後のドル需要の盛り上がりで、基準値の0.5%下限に接近する場面があったものの、欧州危機に対する悲観的な見方がやや後退したこともあり、それ以外の時期はほぼ基準値近辺で推移するなど落ち着きを取り戻しつつある(図表-3)。

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経済研究部   上席研究員

三尾 幸吉郎 (みお こうきちろう)

研究・専門分野
中国経済

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