- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 金融市場の動き(1月号)~今年の株式相場を2009年の株価反発から占う
2012年01月06日
- (昨年の株価は2割下落) 日本株は割安感があると言われ続けながら、結局昨年は2割弱の下落で終わった。今年の相場が反発するかを考える上では09年の大幅反発が参考になる。当時は世界的な実体経済の回復と金融不安の払拭、米金融緩和が揃って上昇材料となった。これを2012年に当てはめると厳しい状況が予想される。実体経済では財政政策の余地が小さい中で欧州に加え新興国も減速局面に入っているうえ、欧州金融不安払拭については今後も調整の難航が予想される。このような環境下で大幅な円安による株高も考えにくい。春以降に見込まれる復興需要本格化がプラス材料だが、それ以前に欧州は難局を迎えるだけに、日本株は目先に大きな正念場を迎えることになるだろう。
- (日米欧金融政策) 12月の金融政策は、日米が維持、ユーロ圏が2ヶ月連続となる利下げ実施となった。各中銀とも下振れリスクに対する強い警戒姿勢を崩しておらず、今後も緩和的スタンスを継続するだろう。なお、FRBは今後の政策金利予想を公表することを決定、1月会合分から実施される見通し。
- (金融市場の動き) 12月の金融市場では、欧州債務問題に対する警戒感が高まり、長期金利が低下、株価も低迷が続いた。為替ではユーロが下落する中、ともにリスク逃避先通貨の位置付けにある円とドルでは膠着感が強まった。年明け後も欧州不安は根強く、今後もリスク回避色が長引きそうだ。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1870
経歴
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月23日
他国との再保険の監督に関する留意事項の検討(欧州)-EIOPAの声明 -
2024年04月23日
気候変動-温暖化の情報提示-気候変動問題の科学の専門家は“ドラマが少ない方向に誤る?” -
2024年04月23日
今後お金をかけたいもの・金融資産 -
2024年04月23日
今週のレポート・コラムまとめ【4/16-4/22発行分】 -
2024年04月22日
2024年3月、グローバル株式市場は上昇が継続
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【金融市場の動き(1月号)~今年の株式相場を2009年の株価反発から占う】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
金融市場の動き(1月号)~今年の株式相場を2009年の株価反発から占うのレポート Topへ