2012年01月05日

最近の人民元と今後の展開(2012年1月号)

経済研究部 上席研究員   三尾 幸吉郎

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■introduction

12月末の対米国ドル人民元相場(基準値)は前月末比0.7%上昇の1米国ドル=6.3009元となった。人民元が弱含みの展開となった11月の流れを引継ぎ、12月中旬までは直近の最高値(1米国ドル=6.3165元、11月4日)よりも安い水準で推移していたが、12月下旬になると再び上昇、12月27日には37営業日ぶりに最高値を更新した(図表-1)。
他方、現物の実勢取引は、旺盛な米国ドル買い需要を背景に、12月中旬までは基準値の上下0.5%に設定される取引範囲の下限に張り付くことが多かったが、その後は基準値近辺での取引に徐々に回帰した(図表-2)。なお、今回の米国ドル買い需要の盛り上がりの影響を受けて、これまでほぼ一貫して増加を続けてきた外国為替資金残高が11月も減少、2ヵ月連続の減少となった(図表-3)。
また、1年先の人民元相場を予測して動くNDF(ノンデリバラブル・フォーワード、1年先渡し)は1米国ドル=6.4元前後で推移、乖離幅(基準値―1年NDF)は0.1元前後のマイナスとなっており、市場参加者は人民元切り上げの継続に対して懐疑的といえそうだ(図表-4)。

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経済研究部   上席研究員

三尾 幸吉郎 (みお こうきちろう)

研究・専門分野
中国経済

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