2011年12月21日

資金循環統計(11年7-9月期)~個人金融資産は前年比1兆円増の1471兆円

経済研究部 シニアエコノミスト   上野 剛志

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■見出し

・個人金融資産残高(11年9月末): 前期比では20兆円減、現預金割合は過去最高に
・フロー(時価変動を除いた流出入額)の基調: 流動性預金への一極集中がさらに加速
・部門別資金過不足等: 海外の国債保有額が過去最高に、政府債務が家計純資産に接近

■introduction

2011年9月末の個人金融資産残高は、前年比1兆円(0.1%)増の1471兆円となった。一年間でフローの資金流入が17兆円あったものの、株安・円高等を背景とする時価の減少16兆円(うち投資信託が7兆円減、株式・出資金が6兆円減)でほぼ相殺された形に。
四半期ベースでは、前期(2011年6月)末比で20兆円の減少となった。7-9月は一般的に賞与の支給月を含まないため例年フローで流出超となる傾向がある。今回も4兆円の流出超となったうえ、時価の減少16兆円(内訳は株式・出資金が8兆円減、投資信託が7兆円減)が加わった。欧州債務危機拡大等に伴う株安や円高が大きく響いたようだ。
また、個人金融資産残高に占める現預金の割合が56.0%と現行統計開始以来の最高を更新。運用環境の悪化などを受け、家計のリスク回避姿勢がますます鮮明になっている(図表1~4)。

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経済研究部   シニアエコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融、日本経済

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