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- 12月ECB政策理事会: 追加利下げ、銀行の資金繰り支援拡大も、国債無制限購入は否定
■見出し
・政策金利は2カ月連続の引下げで1%へ
・銀行支援のため3年物の資金供給を実施、適格担保要件も緩和
・国債買い入れの大幅拡大も、IMFへの融資案も否定
・ドラギ発言に市場は失望。だが、ECBは現時点での役割は果たし、国債買い入れも継続の見通し
・成長率見通しは中央値で0.3%
■introduction
欧州中央銀行(ECB)は8日に開催した12月の政策理事会で25bpの追加利下げと銀行の資金繰り支援策を決めた。その一方、EU首脳会議で協議されている新たな「財政協定」を受けて国債買い入れを大幅に拡大するとの観測は否定、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の支援能力不足を補うためにECB、あるいは各国中央銀行が国際通貨基金(IMF)に融資を行う案も条約に抵触するとの立場から否定した。
ECBの大胆な政策を期待していた市場の失望を呼んだものの、ECBがEUの基本条約に違反する政策に踏み出すことが却ってユーロの価値と信認を揺さ振るおそれもある。財政問題の解決は政府間の協議事項であり、ECBは追加利下げと銀行の資金繰り支援強化という形で現時点での役割を果たしたと考えることができよう。
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03-3512-1832
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
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