2011年11月22日

マレーシア7-9月期GDP:前年同期比+5.8%~主力産業は低迷するが、一次産品の力が強い

研究員   高山 武士

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■見出し

・現状:内需が良好、堅調な成長を実現
・燃料・一次産品が防波堤に

■introduction

マレーシア統計庁(DOSM)は11月18日に7-9月期の国内総生産(GDP)を公表した。実質GDP成長率は前年同期比(原系列)で5.8%の増加となり、4-6月期の前年同期比+4.3%から成長が加速した。
需要側の項目を見ると、内需が成長の原動力となったことが分かる。7-9月期における個人消費は前年同期比で+7.3%(4-6月期は同+6.4%)、投資は前年同期比+6.1%(4-6月期は同+3.2%)といずれも加速している。なお、内需では民間の個人消費や設備投資だけではなく、政府による支出や公共投資も成長を後押ししている 。外需については、7-9月期の輸出は前年同期比で+4.2%(4-6月期は同+4.1%)となり、先進国の成長鈍化にもかかわらず底堅い成長を実現した 。
供給側の項目では、4-6月期に引き続き、7-9月期もサービス業が前年同期比+7.0%と高成長を記録した(4-6月期は同+6.8%)。中でも、内需の強さを反映し、小売・卸売業が前年同期比+9.0%と好調だった。また、製造業も前年同期比+5.1%(4-6月期は同+2.6%)とペースを加速させている。特に、燃料や一次産品の加工業種(石油、化学、ゴム、プラスチック製品の製造)が前年同期比で+8.2%と成長を牽引した。なお、製造業のうち4-6月期に成長の重しとなっていた電気・電子産業は、7-9月期も前年同期比で▲0.5%(4-6月期は同▲3.6%)とマイナス成長が続いたが、そのマイナス幅は改善している。

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高山 武士 (たかやま たけし)

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