2011年11月21日

貿易統計11年10月~円高、海外経済減速の影響で輸出が減少に転じる

経済研究部 経済調査室長   斎藤 太郎

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■見出し

・貿易収支(季節調整値)は7ヵ月連続の赤字
・輸出は全ての地域向けで減少

■introduction

財務省が11月21日に公表した貿易統計によると、10月の貿易収支は▲2,738億円と2ヵ月ぶりの赤字となり、事前の市場予想(QUICK集計:484億円、当社予想は1,166億円)を大きく下回った。輸出が前年比▲3.7%(9月:同2.3%)と3ヵ月ぶりに減少に転じる一方、輸入の伸びが9月の前年比12.1%から同17.9%へと加速した。
季節調整済の貿易収支は▲4,579億円(9月は▲967億円)と7ヵ月連続の赤字となり、赤字幅は前月から大きく拡大した。
国内のサプライチェーン復旧に伴う急速なリバウンド局面が終了する中、円高、海外経済減速、タイの大規模洪水の影響などから、輸出は低迷が続く可能性が高い。一方、輸入は燃料費増加の影響などから高めの伸びを維持するため、年内は貿易赤字(季節調整値)が続くことが見込まれる。貿易赤字の継続期間はリーマン・ショック時(08/8~09/3)の8ヵ月を超える可能性が高いだろう。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲4.0%(9月:同1.5%)、輸出価格が前年比0.3%(9月:同0.9%)であった。輸入の内訳は、輸入数量が前年比6.0%(9月:同1.0%)、輸入価格が前年比11.2%(9月:同11.0%)であった。

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経済研究部   経済調査室長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

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