2011年11月02日

台湾7-9月期GDP:前年比+3.37%~成長鈍化が鮮明に、今後も伸び悩みは続く

研究員   高山 武士

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■見出し

・現状:成長鈍化が鮮明に
・先行き:伸び悩みは続く

■introduction

台湾の行政院主計処(DGBAS)は10月31日、7-9月期の実質域内総生産(GDP)の速報値を公表した。成長率は前年同期比(原系列)で3.37%の増加となり、8月時点で同機関が予測した3.48%を下回る結果となった。また、前期比年率(季節調整済)では▲1.10%となり成長鈍化が鮮明になった(8月時点の予測は▲0.62%)。
7-9月期は内需、外需共に減速したが、中でも資本形成(投資+在庫変動)が前年同期比▲13.45%と大幅な縮小を見せた。世界経済の失速を受けて、電子機器メーカーの受注減少と生産縮小、設備投資減額の影響を受けた結果となっている。これに伴って、輸出の伸びも前年同期比で+2.21%となり、1-3月期(同+11.18%)、4-6月期(同+4.39%)からさらに減速した。ただし、7-9月期は輸入も前年同月比で▲4.75%と大きく縮小したため、純輸出では成長にプラスに寄与している(純輸出の寄与度:+4.48%ポイント)。
なお、輸入の減速が大きいことから、7-9期は海外からの原材料・資本財の調達を抑制し、国内の在庫調整を進めたものと推測される。この場合、資本形成の減少には投資の低迷だけでなく、在庫の取り崩しが少なからず寄与していると想定される。

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