2011年09月09日

欧州経済見通し~懸念される財政-金融-景気の悪循環~

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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  1. ユーロ圏の成長は大きく鈍化し、ギリシャの財政を巡る不安の長期化で、スペイン、イタリアなどの財政への圧力が強まるとともに、中核国も含めて銀行のバランス・シートが劣化、財政-金融-景気の悪循環のスパイラルに陥る懸念が広がっている。
  2. 政策対応次第で深刻な景気後退に至るリスクは高まるが、メインシナリオでは底割れは回避、2012年半ば以降、世界経済の持ち直しやインフレ沈静化、マインド改善効果から緩やかに回復すると予測する。ECBは利上げを休止、非標準的手段による市場の下支えを継続する見込みである。
  3. イギリスも家計と政府のバランス・シート調整という内的要因と外部環境悪化の影響で低成長が続く。BOEは超低金利政策を長期にわたり維持、景気の想定以上の下振れや金融市場の緊張が著しく高まった場合は量的緩和の上限の再引き上げに動くだろう。



拡大する財政緊縮-信用収縮-景気減速の悪循環への警戒
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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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