- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 米8月FOMC、2013年半ばまでのゼロ金利維持を表明
■8月FOMCの概要
・8月FOMCでは、2013年半ばまでのゼロ金利政策維持を表明
・経済見通しは大きく下方修正か
・8月FOMC声明文の内容
■introduction
8月9日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)では、現在の景気について予想以上に減速、景気のダウンサイドリスクが増大しており失業率の低下も緩慢とし、2013年半ばまでの異例の低金利(0%‐0.25%)据え置きを表明した。これまでは「長期にわたり据え置く」とするなか、バーナンキ議長は「長期」の意味を「少なくとも2~3回の会合後」としていたため、今回、約2年間の据え置きを表明したことは意外感を持って受け止められ、株式市場は急上昇(+429ドル)、前日の急落(▲634 ドル)の7割弱を回復した。
なお、今回、FOMC後の記者会見は予定されておらず、FOMC直後に発表された声明文では、上記に加えて保有証券償還金の再投資策の維持を決定、市場が注目していた追加の量的緩和策(QE3=quantitative easing)やその他の政策手段についても議論を行い、準備を進めているとするなど今後の取り組みへの可能性を残した。この点、8/26日のバーナンキ議長の講演が早くも注目されている。一方、すでに異例の3委員の反対票が出ており、更なる反対票が出るような追加緩和策の実施は難しくなりそうだ。
このレポートの関連カテゴリ
土肥原 晋
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月25日
欧州大手保険グループの地域別の事業展開状況-2023年決算数値等に基づく現状分析- -
2024年04月24日
中国経済の現状と注目点-24年1~3月期は好調な出だしとなるも、勢いが持続するかは疑問 -
2024年04月24日
人手不足とインフレ・賃上げを考える -
2024年04月24日
米国でのiPhone競争法訴訟-司法省等が違法な独占確保につき訴え -
2024年04月23日
他国との再保険の監督に関する留意事項の検討(欧州)-EIOPAの声明
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【米8月FOMC、2013年半ばまでのゼロ金利維持を表明】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米8月FOMC、2013年半ばまでのゼロ金利維持を表明のレポート Topへ