2011年06月10日

6月ECB政策理事会:政策金利据え置きも、7月利上げに布石

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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■見出し

・「強い警戒」を表明、7月利上げを事実上予告
・スタッフ経済見通しは2011年については成長、物価ともに上方修正
・資金供給は7~9月期も固定金利・金額無制限で継続
・クレジットイベント、選択的債務不履行に該当する民間負担は受け入れられず

■introduction

欧州中央銀行(ECB)は9日に6月の政策理事会を開催、事前観測通り政策金利を据え置く一方、物価の上振れリスクへの「強い警戒(Strong vigilance)」を示し、7月の利上げを事実上予告した。他方、資金供給に関しては7~9月期も固定金利・金額無制限の資金供給を継続し、信用不安から市場での資金調達が困難な周辺国銀行のサポートを継続することを決めた。
トリシェ総裁は今月20日のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)での合意を目指すギリシャ向けのEU・IMFの第2次金融支援にあたって、クレジットイベントや選択的債務不履行に該当する民間負担には反対の立場を表明した。ユーログループとECBがどのような形で妥協点を見出し、市場の混乱拡大につながらないように対処するのかが当面最大の注目点である。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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