2010年09月10日

9月BOE金融政策委員会: 18カ月連続の政策金利据え置き、資産買い取り残高維持を決定

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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■見出し

・政策金利は18カ月連続、資産買い取り残高は10カ月連続で据え置き
・決定のベースは8月「インフレ報告」の見通し
・例外的な金融緩和措置の収束への支持は広がらなかった模様

■introduction

イングランド銀行(BOE)は8日、9日に開催した9月の金融政策委員会(MPC)で政策金利の0.5%での据え置きと資産買い取り(量的緩和)残高の2000億ポンドでの維持を決めた。
今回のMPCの議事録や票決は未だ公表されていないが、政策変更の見送り決定は、8月の「インフレ報告」における見通しを維持するとの見方が大勢を占めたことを意味する。欧米経済の減速で輸出環境の悪化が見込まれる上に、国内では住宅市場や雇用の改善テンポの鈍化、歳出削減と増税を控える家計、企業のマインドの慎重化という気掛かりな材料がある。「歳出レビュー」公表を10月20日に控えていることもあり、今月のMPCでも利上げ派が広がることはなかったと思われる。
MPCは、外部環境の悪化や緊縮財政の影響による想定以上の景気の下振れリスクに備えて、資産買い取り枠の増枠の選択肢も留保しつつ、様子見を継続するものと思われる。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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