2010年09月07日

9月日銀決定会合:適時・適切に政策対応を行っていく

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

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■見出し

・必要と判断される場合には適時適切に政策対応を行っていく
・景気判断 : 8月30日の臨時会合と同じ「緩やかに回復しつつある」

■introduction

日銀は6.7日開いた金融政策決定会合で、政策金利の誘導目標を0.1%前後に据え置いたが、先行きの経済・物価動向を注意深く点検し「必要と判断される場合には適時・適切に政策対応を行っていく」方針を示した。
米国経済などの先行き、円高・株安を通じた「経済の下振れリスクに注意が必要」と判断し、今回公表文に上記「適時・適切に政策対応を行っていく」という表現をいれた。8月30日に臨時決定会合を開催し、新型オペの増額と期間延長を決めたが、今後も状況次第ではさらなる追加緩和の可能性に含みを持たせた。
円ドルレートは7日に一時83円台半ばまで円高が進んでいる。引き続き欧米経済への不安から円高になりやすい。追加金融緩和は今後も海外経済、FRBの動き、為替・株価動向に大きく左右される展開が続きそうだ。

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総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

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