2010年09月03日

9月ECB政策理事会:10~12月期も固定金利・金額無制限の流動性供給を継続

経済研究部 上席研究員   伊藤 さゆり

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■見出し

・3カ月以下の流動性供給は10~12月期も固定金利・金額無制限
・スタッフ経済見通しは成長率、インフレ率とも上方修正
・域内の国債スプレッドの再拡大は静観
・利上げが非標準的手段の収束に先行する可能性も

■introduction

欧州中央銀行(ECB)は、2日に開催した9月の政策理事会で政策金利の据え置きと3カ月以下の流動性供給を10~12月期も固定金利・金額無制限で継続することを決めた。
今月は足もとの景気判断を上方修正し、四半期に一度公表されるECB/ユーロシステム・スタッフ見通しでは、2010年、2011年両年について成長率、インフレ率が上方修正された。
市場では銀行間のターム物金利の上昇傾向が一巡する一方、ギリシャ、アイルランドの国債利回りが上昇しているが、ECBは静観の構えである。
ECBは、政策金利の変更は中期的な物価の安定のため、非標準的手段は金融システムの機能回復のための措置として明確に区別している。固定金利・金額無制限での流動性供給を継続する一方、政策金利の引き上げに動くこともありそうだ。

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経済研究部   上席研究員

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州経済

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