2010年07月26日

貿易統計10年6月~4-6月期も外需が成長率を大きく押し上げ

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

■見出し

・輸出入ともに伸びが鈍化
・アジア向け輸出が足踏み
・4-6月期の外需寄与度は前期比0.8%程度のプラスに

■introduction

財務省が7月26日に公表した貿易統計によると、6月の貿易収支は6,870億円の黒字となり、貿易収支は13ヵ月連続で前年よりも改善した。ほぼ事前の市場予想(ロイター集計:7,000億円、当社予想は4,966億円)通りの結果であった。2008年秋のリーマン・ショック以降の急速な落ち込みの反動増の局面が終了しつつあるため、輸出入ともに前年比の伸びは鈍化した。輸出が前年比27.7%(5月:同32.1%)、輸入が前年比26.1%(5月:同33.4%)であった。季節調整済の貿易収支は4,559億円と14ヵ月連続の黒字となり、黒字幅は前月の3,202億円から拡大した。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比27.4%(5月:同31.9%)、輸出価格が前年比0.2%(5月:同0.2%)であった。輸入の内訳は、輸入数量が前年比18.1%(5月:同22.2%)、輸入価格が前年比6.8%(5月:同9.2%)であった。

Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【貿易統計10年6月~4-6月期も外需が成長率を大きく押し上げ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

貿易統計10年6月~4-6月期も外需が成長率を大きく押し上げのレポート Topへ