2010年07月09日

7月BOE金融政策委員会:緊縮予算を受け、現状維持を継続

経済研究部 常務理事 伊藤 さゆり

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■見出し

・キャメロン新政権の緊縮予算案公表後初のMPCも超金融緩和策の継続を決定
・インフレ・リスクの見方が分かれた6月MPC、緊縮予算を受けた論調の変化が注目点

■introduction

イングランド銀行(BOE)は7日と8日に開催した金融政策委員会(MPC)で政策金利の0.5%での据え置きと資産買い取り(量的緩和)残高の2000億ポンドでの維持を決めた。緊縮予算案を公表した後初のMPCで、まずは超金融緩和策の継続で財政再建をサポートする格好となった。
先月6月のMPCでは、インフレ・リスクに対する見方が二分するようになっており、間接税の引き上げが中期的なインフレ期待に及ぼす影響への警戒も示されている。緊縮予算案を受けた今回のMPCで、インフレ・リスクを巡る判断にどのような修正が加わったのか、21日公表の議事録の内容が注目されよう。

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経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり (いとう さゆり)

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

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