- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 企業年金 >
- 249万人の行方
今年3月末の適格退職年金加入者数が、249万人と発表された。適格退職年金の加入者は、一時は厚生年金加入者の3分の1に相当する1100万人に届く勢いだったが、企業業績の低迷を背景に1990年代半ばから減少し始めていた。その後、2012年3月末の制度廃止が決まった2001年度からは、減少が加速して毎年10%以上の減少となり、2009年度は100万人の減少であった。
いまのペースで減少が続けば、2年後の制度廃止までに、ほとんどの企業が自主的に適格退職年金を終了することになろう。その際に問題になるのが、終了後の代替策だ。
厚生労働省の調査では、解約が従業員100人未満の企業を中心に多いものの、確定給付企業年金への移行が2005~2007年度にかけて増加し、2007年度は確定拠出年金への移行よりも多かった。
しかし、それ以降、リーマンショック、GMやJALの年金問題などが明らかになり、確定給付企業年金への移行に逆風が吹いている。調査結果が更新されないので気を揉むしかない今日この頃だが、249万人の行方がどうなるか、引き続き注目していきたい。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月25日
欧州大手保険グループの地域別の事業展開状況-2023年決算数値等に基づく現状分析- -
2024年04月24日
中国経済の現状と注目点-24年1~3月期は好調な出だしとなるも、勢いが持続するかは疑問 -
2024年04月24日
人手不足とインフレ・賃上げを考える -
2024年04月24日
米国でのiPhone競争法訴訟-司法省等が違法な独占確保につき訴え -
2024年04月23日
他国との再保険の監督に関する留意事項の検討(欧州)-EIOPAの声明
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【249万人の行方】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
249万人の行方のレポート Topへ