2010年06月18日

5月米鉱工業生産~前月比1.2%と予想を上回り、3ヵ月連続の上昇

  土肥原 晋

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■見出し

・鉱工業生産指数・設備稼働率とも回復持続:全体の概要
・5月鉱工業生産は、公益・自動車等の急伸が押し上げ:業種別の動向
・業種別の設備稼働率では、自動車等、落ち込みの大きい耐久財の回復が急

■introduction

FRB発表の5月鉱工業生産指数は前月比1.2%(4月同0.7%)と市場予想(0.9%)を上回り、3ヵ月連続の上昇、前年比では7.6%の上昇となった。5月指数(103.5)の水準は、2008年11月(104.8)以来18ヵ月ぶりの高水準であるが、同指数のピークとなったリセッション入り時の2007年12月(112.4)を7.9%下回る(図表1)。
一方、設備稼働率は74.7%と前月(73.7%)から1%ポイント上昇、昨年6月(68.3%)をボトムに11ヵ月連続で上昇し、2008年10月(75.4%)以来の水準を回復した。前年比では6.2%ポイントの上昇となる。なお、長期的な平均稼働率水準(1972~2009年の平均)は80.6%(リセッション入り時の2007年12月も同値)であり、依然、5.9%ポイント下回っている。
鉱工業生産・稼働率とも順調な回復を見せているが、依然、リセッション入り前の水準を大きく下回り、設備投資の回復が本格化する水準にはない。また、低稼働率は、雇用統計とともにFRBの指摘する“資源利用の弛み”を示しており、金融緩和策の持続を示唆するものと言えよう。

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