2010年06月17日

2010年1-3月期資金循環統計:個人金融資産は対前年44兆円増加の1453兆円

経済研究部 シニアエコノミスト   上野 剛志

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■見出し

・個人金融資産残高(2010年1-3月期末): 年度ベースでは3年ぶりの増加
・フロー(時価変動を除いた流出入額)の基調: 引き続き安全性重視の姿勢が強い

■introduction

2009年度末の個人金融資産残高は1453兆円と、2008年度末から44兆円(3.1%)の増加となった。この44兆円をフロー(流出入)と時価変動に分解すると、フローの影響が9兆円(流入)、時価変動の影響が35兆円(うち株式・出資金が22兆円)と、昨年度の株価回復が大きく影響している。一方、長期的に見ると、フローの流入額は減少傾向にある(1990年代平均50兆円/年⇒2000年代平均10兆円/年)。高齢化や雇用者報酬の伸び悩みが背景にあり、結果、個人金融資産は近年頭打ち傾向となっている(図表1,2)。
四半期ベースでは、前期(2009年10-12月)末比0.3兆円増と僅かながら増加した。1-3月は一般的に賞与の支給月を含まないことから、例年フローで流出となる傾向があり、今回も8兆円の流出となったが、株価の回復に伴う株式・出資金などの時価増加9兆円がこれを賄った構図となった(図表1,3,4)。

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経済研究部   シニアエコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融、日本経済

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