2010年05月07日

金融市場の動き(5月)~ユーロ安のしわ寄せ、通貨安メリットのドイツ、資産効果がある米国・ない日本

経済研究部 チーフエコノミスト   矢嶋 康次
経済研究部 シニアエコノミスト   上野 剛志

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  1. (ユーロ安のしわ寄せ)ユーロ安に歯止めがかからない。今年は元切り上げの可能性も高く、現在の市場の織り込み以上に一時的に円高が進む可能性がある。ユーロ安によりドイツの輸出競争力は高まっている。アジアなどで日本企業との競争激化のリスクはあるだろう。
  2. (資産効果がある米国・ない日本)1-3月は各国とも消費が堅調だった。今後政策効果が薄れるが、資産効果の効き具合で消費の持続性が変わってくるだろう。
  3. (日銀金融政策)4/30日の展望レポートで2011年度コアCPIがプラス転化するとの見方を示した。新たに執行部に成長基盤強化の観点から、民間金融機関による取り組みを資金供給面から支援する方法を検討するように指示がなされている。
  4. (長期金利)市場では財政破綻に対する意識が強いが、日本ではそのリスクの顕在化には至っていない。各国財政破綻懸念⇒株安という流れは国内では安全資産としての国債購入ニーズとなっている。相場の底堅さは続くだろう。
  5. (為替)円ドルレートは(1)米国に対する楽観的な見方、(2)ユーロ安の流れがドル高を作っている。しかし、最終需要の弱さは米国も同様で今後経済状況が現在市場の考えているストーリーほど楽観的なものでなく、早期利上げ観測がしぼむ局面ではドル修正となるだろう。
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経済研究部

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

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経済研究部

上野 剛志 (うえの つよし)

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