2010年04月30日

2010年1-3月期の実質GDP~前期比1.6%(年率6.5%)を予測

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

  1. 5/20に内閣府から公表される2010年1-3月期の実質GDPは、前期比1.6%(前期比年率6.5%)の高成長になったと推計される。
  2. 引き続き外需が成長率を大きく押し上げるなか、民間消費、設備投資の増加が続き、住宅投資が5四半期ぶりに増加に転じたことから、国内需要も前期比0.9%の高い伸びとなった。実質GDP成長率への寄与度は、国内需要が0.9%(うち民需0.9%、公需▲0.0%)、外需が0.7%と予測する。
  3. 設備投資が2四半期連続で増加したことで企業部門の改善傾向が明確になるとともに、家計部門にも明るさが見え始めた。10-12月期までの個人消費の回復はそのほとんどが政策効果によるものだったが、1-3月期は雇用・所得環境の悪化に歯止めがかかったことも消費の下支え要因となっている。
  4. 名目GDPは前期比1.3%(年率5.4%)と2四半期連続で増加するが、実質の伸びは下回ると予測する。GDPデフレーターは10-12月期の前年比▲2.8%から同▲3.5%へと下落幅が拡大するだろう。
  5. 2009年度の実質GDP成長率は▲1.8%、名目GDP成長率は▲3.7%と見込まれる。
38722_ext_15_1.jpg
Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴
  • ・ 1992年:日本生命保険相互会社
    ・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
    ・ 2019年8月より現職

    ・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2018年~ 統計委員会専門委員

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【2010年1-3月期の実質GDP~前期比1.6%(年率6.5%)を予測】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

2010年1-3月期の実質GDP~前期比1.6%(年率6.5%)を予測のレポート Topへ