2010年04月16日

米国経済動向~改善進む米経済/オバマ政権“輸出倍増計画”の現実味

  土肥原 晋

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<米国経済・金融の概況>
  • 3月の経済指標を見ると、米国の景気は、全般、回復への足取りを加速したように見受けられる。特に、雇用者は3年ぶりの大幅な増加となり、小売売上高も予想以上に堅調だった。弱いとされた個人消費にも持続的な回復に向けた動きが出てきている。
  • 月末発表予定の1-3月期GDP速報値の市場予想は、前期成長率の上振れもあって半減が見込まれるが、最終需要ベースでは回復に向けた動きが見込まれる。
  • また、下旬のFOMCでは、こうした景気回復の動きをどう見るかが注目されるが、先日のバーナンキ議長の議会証言の慎重な発言から見て、当面、金融政策の変化は考えにくく、声明文の文言変更に注目する局面が続きそうだ。
<オバマ政権“輸出倍増計画”の現実味>
  • オバマ大統領が発表した5年間での輸出倍増計画は、今後の検討を経て半年後に具体策が提示される。過去の実績から見て、為替・物価安定を前提とした輸出倍増には政策的な対応が必要と思われ、当面、為替や貿易を巡る交渉が活発化しよう。
  • こうした米政権のインバランス解消に向けた動きは評価されようが、現状の諸施策には時間を要するものが多く、5年間で成果を挙げるのは難しそうだ。
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